奄美大島の最西端 「西古見・三連立神」

奄美大島

奄美大島最西端の「西古見」
奄美市名瀬中心地からは車で二時間半~三時間程かかり、とても遠いです。
島の人でもなかなか訪れる事がないかもしれません。

奄美大島の最西端 「西古見・三連立神」

奄美大島最西端に位置する西古見集落。
昔は大島郡で初めて漁船をつくり、カツオ漁発祥の地として栄えていた集落だったそうです。
最盛期には人口1,000名以上だった時もあったそうですが
(H28/9月末)時点では戸数30戸、人口38名の集落だそうです。
三連立神に沈む夕日は幻想的で「夕陽が美しい場所」としても知られています。

戦時中は、砲台が築かれ大島海峡の西側入口を守っていたそうです。
現在でも弾薬庫跡などを戦争時の跡地が残っていて見ることが出来ます。

集落に入ると、まず守り神とされている海に浮かんだ3つ連なる小島
「三連立神(さんれんたちがみ)」が目に入ってきました。

「立神」とは、沖合いに浮かぶ小島のことで海の彼方の理想郷「ネリヤカナヤ」から神様がやってきて
最初に立ち寄る場所と言われ、奄美大島では古くから信仰の対象とされてきたそうです。
立神は奄美にいくつかあるのですが、三連並んでいるのは珍しいそうです。
左から「沖の立神(ウキヌタチガミ)」「中の立神(ナハンノタチガミ)」「根の立神(ネッヌタチガミ)と言うそうです。

ナハンマ公園をすぎ、奥へさらに進むと旧日本軍の戦跡「西古見観測所公園」があります。

円形なコンクリートの頑丈な造りで、内壁には観測所から見渡せる島々や絵図、距離が書いてある、
「掩蓋式観測所(えんがいしきかんそくじょ)」がありました。
望遠鏡などを使用して射撃目標の方向と距離を測定し、山陰に設置された砲台へ連絡する役割をしていたそうです。

ここからの景色は東シナ海と大島海峡を広く見渡せる絶景でした。

西古見からみる夕陽は三連立神の後ろ東シナ海に落ちる夕日が幻想的でとても綺麗です。

西古見集落には奄美ではここでしか見ることが出来ないサンゴの石垣が残り、
歴史を感じさせる雰囲気がたまりませんでした。

奄美大島の最西端「西古見」機会があれば是非行ってみて下さい。